no problem

今回の表現は「問題ない」という意味、英語の no problem です。

この表現はスペイン語でもフランス語でも大差なく、

no hay problema (西)

ya pas de problem (仏)

となります。フランス語は主語を落とさないのが普通で、Il n’ が本当は頭に付くはずですが、これは慣用化しているためか、ya あるいは pas から口に出されることが多いようです。

しかし、この言葉。やはり文化を反映するようで、筆者が昔住んでいた中米では no hay problema と言われたら「問題ない」「大丈夫だ」というよりも、さすがラテン系と言うか「気にするな」くらいのニュアンスだったような気がします。

ここ西アフリカはイスラム教徒が大部分です。ここでの ya pas de problem の裏には「インシャラー」が隠されているようです。インシャラーというのは、イスラム教で「アラーの思し召しのままに」ということです。つまり「もし神の思し召しがあれば」という条件付で「問題ない」になるようです。