長い一日

いてみたいネタはいくつかメモしてあるのですが、その中から今日は、フランス語を習い始めた当初にとても気になった「今日」と「今」を取り上げたいと思います。

さてスペイン語で今日はとてもシンプルに hoy だけです。きっとフランス語もそんなものだろうと思っていたので、最初に今日という単語を聞いたときには面食らいました。

aujourd’hui

「オージョー・・・なんだっけ?」

たいていの言葉は、よく使う単語は短くシンプルになっている傾向があります。ですから aujourd’hui にもひょっとしたら短いフォームがあるのでは、と思ったのですが、ない。

よくよく観察してみると、au jour de hui と分解できそうにも見えます。「ふむふむ、ひょっとすると、huy が今日で jour が日だから『今日という日に』みたいなニュアンスかな」なんて想像しています。でも huy という単語単独では存在しないようです。

まあ単に想像だけなのですが、おかげで aujourd’hui を意味のある言葉として覚えることができました。

そしてもうひとつ「長い!」と思ったのが今です。英語なら now スペイン語なら ahora 日本語なら今と、みんなとても短いのですが、フランス語の場合は maintenant !これも覚えにくい言葉でした。

「今すぐやって!」とか「今だよ!」と言うのにも、英語なら now! right now! スペイン語なら ahorita! とか ahora mismo! とか言えば簡単かつ、雰囲気がそれなりに出るのですが、maintenant! だとなんだか間が抜けてしまって力が入りません。

そうしたら、「すぐに」の意味での「今」は tout de suite と言うのが一般的なのでした。